先日蔬菜部ではJA高知県の視察へ行ってきました。
高知県といえばカツオで有名ですが、ピーマン・なす・オクラ・ししとう・みょうがなどの夏野菜の産地としても名高いところです。
【みょうが】
ピーク時では1日2万ケースの出荷があり、高知県が独占している「みょうが」は一年中種を植えて栽培しています。年中収穫するため、収穫が終わった木の根が次の種になるそうです。
日光を当てる量をコントロールして美しいピンク色に仕上げるなど、その独自の栽培技術の流出防止のためにもハウス内の撮影は禁止しているのだそうです。
【ピーマン】
ピーマンも全国トップクラスの生産量を誇っています。
ピーマンもみょうがも使用できる農薬の回数が制限されているため「天敵栽培」が行われています。天敵栽培とは、特定の害虫の天敵を農薬代わりに圃場へ導入する栽培方法です。
害虫の天敵が寄ってくる植物 「クレオメ」
ここに集まった虫たちが害虫を食べてくれるそうです。
【新生姜】
JA高知県 春野生姜部会
丁寧に手作業で選別される春野町の新生姜は高知県内において50%のシェアを誇っています。
春野地区の新生姜は色白で差した紅が美しく、細長で傷が少ないのが特徴です。高知県の「春野地区 新生姜」は産地が20年以上かけて築き上げたブランド新生姜です。
定植から145日で収穫、出荷は3~7月、ピークは6~7月です。
【にら】
生産量、出荷量ともに全国1位の「にら」は、全国のおよそ1/4の生産量。
時期によってハウス栽培と露地での栽培を行い、一年中出荷されています。
袋詰めはすべて機械で出荷もスムーズ
【ナス】
温暖な気候を生かした促成栽培が盛んで、ほぼ通年収穫されています。
【オクラ】
オクラの花
3月上旬に種をまき、5月上旬には収穫されるオクラ。開花から6日で収穫されるそうです。
どの野菜も今では一年中スーパーで手に入れることができるものばかりですが、高知県は特に冬の出荷が多いため、冬季のハウス加温のための燃料費が多くかかるそうです。
高知県園芸流通センター
高知県で収穫された農産物はここから全国へと出荷されていきます。
しっかりカツオもいただきました!
JA高知県の皆様、ありがとうございました。
JA高知県ホームページ☟